自宅に写真スタジオを作ろう!必要なものや撮影方法
自宅でフォトスタジオのような写真撮影が可能であれば、お子様の可愛い写真や家族写真をキレイに撮影することが可能です。最初の準備には手間がかかりますが、自宅で写真スタジオのような写真が撮影できることで多くのメリットがあります。本記事では、自宅に写真スタジオを作る際の必要なものや撮影方法、撮影の仕方について解説します。
家に写真スタジオを作るメリット
フォトスタジオのような写真を撮影するには、プロのカメラマンに依頼を行うかレンタルスタジオを借りることが一般的です。しかし、利用したい日に予約が埋まっている場合や自宅からスタジオまでが遠い、高額な費用が発生するなどのデメリットがあります。一方、家に写真スタジオを作ることでさまざまなメリットがあります。
■場所や時間を気にせず好きなタイミングで撮れる
レンタルスタジオでの撮影は事前の予約が必要です。さらに、予約が埋まっていた場合、他のレンタルスタジオを探さなければなりません。また、終了時間が決まっているため思うように撮影ができなかった場合でも撮影を終了する必要があります。たとえば、お子様の写真撮影を行う場合、初めての場所への不安や移動によるストレスにより撮影時に機嫌が悪くなってしまうケースも少なくありません。
しかし、終了時間が決まっているためにお子様に取ってベストではないコンディションでも撮影を行う必要があります。一方、家にスタジオがあれば時間を気にすることなく好きなタイミングで撮影が可能であり、お子様もリラックスした環境で撮影を行うことができます。
■重い撮影機材を運ぶ必要がない
室内での撮影はライティングが欠かせません。そのため、スタジオに必要な機材が揃っていない場合はカメラマン自身が撮影に必要な機材を持ち込む必要があります。しかし、撮影機材は重い物が多く持ち運びも大変です。さらに持ち運びには車が必須であり、雨の場合は濡れないように配慮するなど工夫が必要となります。自宅に撮影スタジオがあれば、荷物の持ち運びの必要がなく非常に便利です。
■一度揃えればOK!コスパがよい
レンタルスタジオでの撮影は1時間5,000円くらいの料金が一般的です。自宅で撮影スタジオを作る場合、撮影キット一式を3万円程度から揃えることが可能です。たとえば、お子様のいるご家庭では記念写真や家族での写真撮影で何度もレンタルスタジオを利用することが想定されます。つまり、自宅にスタジオを作ることでコスパのよい写真撮影が可能になります。
■天候に左右されずポートレート撮影ができる
野外での撮影は、天候によって撮影が中止となる場合があります。また、夏や冬の屋外での撮影は身体的負担が大きくなります。その際、自宅に撮影スタジオがあると天候に左右されず、快適な環境で撮影を行うことが可能です。
■物撮りができる
自宅に撮影スタジオを作ることは、カメラマンにとってもメリットがあります。昨今の時勢により、結婚式や運動会等のイベントの中止や自粛傾向の強まりによりスタジオを利用して撮影を行うケースが減少しています。そのため、フォトグラファーの仕事も減少しています。そこで、自宅にスタジオがあると物取りの仕事を行うことができます。背景紙とライティング機材があれば、自宅でも可能な仕事を見つけることにつながります。
写真スタジオを作るのに必要なもの
自宅を撮影スタジオにする場合の必要なものを紹介します。
■カメラ・レンズ(絶対必要)
まず、カメラとレンズは必ず必要です。さらに、室内での撮影はストロボが必要であるためホットシューが付いているものを選択します。ホットシューがついていないとストロボを取り付けることができません。また、室内での撮影の場合、望遠レンズではなくフルサイズ換算24m-50mmのレンズがおすすめです。
■ストロボ・コマンダー(絶対必要)
室内での撮影の場合、明るさを出すためにストロボ・コマンダーが必須です。ストロボはカメラに直接取り付けて使用します。一方、コマンダーはカメラに直接取り付けずに離して使用します。ストロボ1灯でも撮影は可能ですが、被写体の角度や好みのライティングによってストロボを2灯にする場合などがあります。用途によって使い分けることが大切です。
■撮影スタンド(絶対必要)
撮影スタンドは背景紙を吊すのに必要です。使用する背景紙の大きさによって撮影スタンドの大きさを選びます。
■背景紙(絶対必要)
室内での撮影の場合、背景紙を使用しないで撮影を行うと生活感が出てしまいます。そこで、背景紙を使用することによりスタジオで撮影を行なったような写真を仕上げることができます。背景紙には、紙タイプと布タイプのものがあります。布タイプはコンパクトにできるため収納時に便利ですが、シワになってしまうと写真に写ってしまうため注意が必要です。
しかし、破れることがないためお子様の写真撮影時に便利です。一方、紙タイプはシワになることがないことがメリットですが、破れる可能性が高く、収納場所が必要であることがデメリットです。一般的には横幅が1.35m-1.8mのタイプが広く使用されています。
■装飾品・小道具(絶対必要)
背景紙のみで撮影を行うと殺風景な写真になってしまいます。そこで、クオリティの高い写真を撮影するためには花やバルーンなどの装飾品が必須です。インスタやネット上でいろいろな小道具を使用した写真があるので参考にすることをおすすめします。
■ライトスタンド・ブラケット(なくても何とかなる)
ライトスタンドはストロボを固定する器具のことを指します。また、アンブレラやソフトボックスを固定する際にブラケットを使用します。ライトスタンド・ブラケットはなくても撮影が可能ですが、使用することにより光の表現の自由度が上がります。
■アンブレラ・ソフトボックス(なくても何とかなる)
アンブレラ・ソフトボックスはなくても撮影が可能です。通常、ストロボの光を被写体に直接当てて撮影すると硬い光になります。そこで、アンブレラ・ソフトボックスを使用することで硬い光を和らげる効果があります。アンブレラを使う事によって、ストロボの光を柔らかく明るい写真にする事ができるため、お子様を撮影する際などにおすすめです。
撮影の仕方
実際にストロボを使って撮影する場合の撮影方法について紹介します。
まず、ストロボ1灯の場合、被写体を正面の上から下に見下ろす形で光を当てます。ストロボ1灯が最もシンプルな方法です。また、ストロボを使用することで被写体の影を消して全体に均一に光が当たります。
さらに、ストロボ2灯の場合は左右から光を当てる形となります。まず。左右どちらかメインの1灯を決定します。そして、反対側からも当てる光の量を調整することでキレイな写真が撮影できます。メインの1灯よりも弱い光で当てることがポイントです。
また、1灯、2灯の他にも3灯以上での撮影方法もあります。被写体によって好みのライティングを調整することで理想の写真撮影が可能です。
自宅に撮影スタジオを作ることは、ハードルが高いと考えられがちですが、必要な機材を揃えて準備することで簡単にスタートできます。また、自宅でフォトスタジオのような写真撮影を行えることのよりさまざまなメリットがあります。必要なものや撮影の仕方のポイントを押さえて準備することで、各イベントに使用でき、クオリティの高い写真を思い出に残すことが可能です。