いつまでもキレイに!受け取った写真の適切な保管方法は?
「写真をいつまでもきれいな状態で保存しておきたい」と感じている方は多いのではないでしょうか。写真は時間が経つにつれて色あせたり、傷ついたりと、保管が難しいものです。そこでこの記事では、写真をいつまでもきれいに保管するコツを紹介します。大切な写真をできるだけ美しく保つために、ぜひ参考にしてみてください。
写真が傷む原因
まずは写真が傷む原因から見ていきましょう。写真はアルバムに入れるだけでは、色あせたり、劣化したりと、保存状態が悪くなってしまいます。写真が傷んでしまうのには3つの理由があります。
1つ目は湿気です。写真は湿気の影響で傷みやすいという特徴があります。湿気のたまりやすい場所で長期間保管すると、空気中の湿気を写真が吸い込んでどんどん劣化してしまうのです。本棚やタンスの中は湿気がたまりやすい場所でもありますから、どんどん写真の保存状態が悪くなってしまうのですね。
2つ目は酸です。写真は酸性に弱いので、なるべく「中性」の環境で保管することが大切です。写真が酸性に弱いことを知らずにノートに挟んだり、貼り付けたりしていると、写真がどんどん傷んでしまうのです。ただ、写真用のアルバムの台紙は「中性」の特徴を持っているので、写真の保管に向いています。
3つ目は紫外線です。写真は紫外線にも弱い傾向があります。写真に紫外線が当たることで色あせやプリント紙を傷める原因となり、状態が悪化してしまうのです。窓際や太陽の光が当たるところに写真を飾っている方も多いですが、紫外線が当たって劣化を進めてしまうので、飾る場所を移動したほうがよいでしょう。
デジタルで保管するのも容易ではない
写真が傷む原因を3つ紹介しましたが、実はデジタル写真の劣化も早いのです。「現像された写真が劣化しやすいのは分かるけれど、デジタル写真なら大丈夫でしょう」と思っている方も多いかもしれません。しかし、デジタル写真の劣化も早いのが現実です。一般的にUSBなどの寿命は5〜10年程度だといわれています。
サービスやアプリによっては古い写真から自動的に削除されることもあるかもしれません。デジタルデータは消えてしまうと取り返しがつかないので、写真の長期保存には向いていないといえるでしょう。とくに大切な写真であればあるほど、現像して正しく保管することが大切なのです。
写真を劣化させずに保管するには?
友人や家族、ペットなど、誰にでも大切にしている写真があるもの。大切な写真であればあるほど、ずっとよい状態のままで残しておきたいですよね。最後に写真を劣化させず、長期保管する方法を紹介します。今すぐにでも正しい方法で保管し、写真が劣化しないように守ってあげましょう。
正しい写真の保管方法として1つ目に挙げられるのは、湿度や温度の変化が少ない場所で保管することです。上記でも説明しましたが、写真は湿気に弱いです。現像された写真は紙製なので、温度や湿度の変化が少ない場所に保管してください。なるべく通気性がよい場所が理想的ですね。
お風呂場やキッチンなどの水場から離れた場所で、通気性がよいところを探してください。環境や時期によっては、部屋のどこに行っても湿気が気になることもあるでしょう。湿気が気になる際は乾燥剤を使ってみるのもひとつの手です。乾燥剤は手軽に手に入りますし、お菓子の中に入っているものを再利用してもよいでしょう。ただし再利用の場合は、もとの乾燥剤の効果を100%引き出せない場合もあるので、定期的に取り替えることが大切です。
2つ目は、直射日光が当たらない場所です。写真は紫外線に当たると色あせを引き起こす恐れもあるので、なるべく直射日光が当たらない場所で保管しておきましょう。窓際や日当たりのよい場所に写真を飾るととてもおしゃれな雰囲気になるのですが、長期的に保存したいなら避けてください。
3つ目は、空気に触れない場所に保管しておくことです。空気の中には湿気やほこりなどがたくさん含まれています。湿気やほこりなどは写真を傷める原因ともなるので、なるべく空気に触れないように保存しておくことが大切です。写真を専用のアルバムに入れて保管するのがベストです。
さらに、もっと保存状態をよくしたいならアルバムを雑に保管せず、乾燥剤と一緒に専用の収納ボックスに入れておくと安心です。アルバムの中に入れたからといって油断すると、久しぶりに開いたときに写真の状態が悪くなっていることも考えられます。
これまでも、アルバムに写真をしまっていたはずなのに、色あせたり、紙がもろくなっていたりなど、保管がうまくいかなかったという経験のある方も多いのではないでしょうか?大切な写真はアルバム専用の収納ボックスを作って、大切に保管しておきましょう。
もし自宅に写真やアルバムを保存できるいい場所がないなら、トランクルームがおすすめです。トランクルームは空調設備がしっかりしているところもあるので、あらかじめ設定した温度や湿度を保ったまま荷物を管理してくれます。一定の室内状況が保たれるので、写真の長期保存に向いているのです。ただし、トランクルームの中には常温管理、常湿管理を設けているところもあります。このようなトランクルームは外気と同じ温度や湿度で管理されるので、選ばないように注意してくださいね。
また、トランクルームは空調管理を徹底するために窓が設けられていないことがほとんどです。アルバムや写真の天敵である紫外線からも守れますし、長期保存に向いているといえるでしょう。トランクルームに預けることで、部屋や収納スペースが取られることがありません。家が狭い方や収納スペースに余裕がない方にはとくにおすすめです。もちろん、トランクルームに預けたとしてもいつでも取り出すことができるので安心してくださいね。
最近では、預け入れたアイテムを専用のアプリで依頼することで、自宅まで配送してくれるサービスを取り入れているトランクルームもあります。いつでも見たいときに見返せますし、セキュリティー体制も万全に整っているので、安心して大切な写真やアルバムを保管できますよ。
写真は正しく保管すればいつまでもきれいに残すことが可能です。現像した写真をいい加減に保管したり、ノートに挟んだままにしたりしておくと、いつの間にか写真の状態が劣化しているかもしれません。
さらに、デジタルデータの場合も整理をしないままほったらかしにしておくと、気がつけば写真が削除されている可能性も考えられます。写真をいつまでもきれいなままで保管しておきたいなら、現像して正しい環境で保管することが一番です。現像された写真をそのままにせず、専用のアルバムにしまって、湿気や直射日光の影響を受けない場所で大切に保管しておきましょう。
今回は写真をいつまでもきれいに保存するための正しい方法を紹介しました。大切な写真はいつまでも状態がよいまま残しておきたいものですよね。ほかのアイテムや食料品と同じで、写真も正しく保管していないとどんどん劣化してしまいます。多少の色あせならまだいいかもしれませんが、中には色あせしすぎて対象物が白飛びしてしまったケースも多くあります。せっかくの思い出の写真が色あせしすぎて消えてしまったらとてももったいないですし、悲しいですよね。今回紹介したポイントを参考に、いつまでも思い出を振り返られるよう、正しい方法で大切な写真をしっかり保管するようにしましょう。