写真スタジオでフォトブックも作成してくれる?
写真スタジオで記念写真を撮影するときには、何十枚と撮影するのが一般的です。そして、その中からお気に入りの写真を、額縁に入れた写真として提供してもらうというケースが多くなっています。
しかし、一枚や二枚を厳選することはできないのでフォトブックにして全ての写真を記念に残したいと考えるのももっともなことです。
一般的にはオプションで対応してくれる
写真スタジオでは何十枚もの写真を撮影したうえで、最も良い一枚を選び出して完璧な形でプリントして渡すというやり方が一般的になっています。
記念すべき一枚を生み出すというコンセプトにしているスタジオもあるほどで、一枚に対するこだわりが強いことも稀ではありません。利用者としても自室やリビングに飾っておくような一枚を手に入れて、額縁に入れて飾りたいと考えているケースが多かったため、撮影を終えたら一枚から数枚を選んでプリントしてもらうという流れになっているのが普通でした。
まだデジタルカメラによる撮影が一般化する前はフィルムを使っていたため、撮影する枚数も限られている中でより良いものを選び出すというのが大変な作業だったことは確かです。
ただ、スタジオでもデジタルカメラを使うのが常識になった影響で状況は一転し、何十枚もの写真を短時間で撮影できるようになりました。その影響でより選び出すのが困難になっているのが現状で、可能ならできるだけ多くの写真を記念に残したいと思う人が多くなっています。
このようなニーズに応えるために写真スタジオでもフォトブックを作って欲しいという希望に対応してくれるケースが増えてきました。あくまで記念すべき写真を一枚だけ手に入れたいという人も多いので、一般的には標準サービスとはなっていません。オプションとして少し料金を払うことにより作成してもらえるようになっているのが普通です。
写真も昔は一枚だけを選ぶことが多かったものの、何枚もプリントして欲しいという希望も多くなりました。そのため、撮影を終えた後に何枚でも選んでプリントしてもらえるシステムになっているスタジオがほとんどです。そのサービスの延長線上で生まれてきたのがフォトブックの作成サービスで、自由に入れたい写真を選んで申し込めるようになっています。
スタジオによって作成方法には違いがある
大半の写真スタジオではオプションでフォトブックの作成を申し込むことができますが、依頼したときにどのような形で作成するのかは業者ごとに異なるので注意しましょう。写真スタジオでは完璧な形で写真撮影をする技術や、撮影した写真を美しく印刷する技術を持っているのは確かです。
それに付随して必要になる衣装の着つけやメイクなどについてもプロを抱えている場合が多いですが、フォトブックの作成については必ずしも必要なスタッフや設備を整えているとは限りません。いかに美麗な写真をたくさんプリントする技術を持っていたとしても、それを一冊のアルバムに仕上げるのにはさらなる技術が必要になります。
ただ写真を並べるだけではあまり意味がなく、写真の周りに装飾を施したり、イラストを挿入したりすることも重要になるでしょう。写真をどのような順番で並べるか、一枚一枚の写真のサイズをどのくらいにするかも決めなければなりません。さらに写真に対してコメントを入れて記念に残すというアプローチもあります。
また、アルバムに仕上げるためには本を作り上げなければならないでしょう。ただフォト用紙にプリントするだけでは冊子にすることはできず、本として組み立てるための技術も要求されます。このため、写真スタジオのスタッフや設備で対応できるかどうかはケースバイケースなのです。
十分な技術やノウハウを持っている人材を揃えてスタジオのスタッフで対応しているケースもたくさんあります。デザイナーを抱え、製本機も手に入れて作成しているというのが一般的です。コメントを入れたり、イラストを入れたりするかどうかは撮影をした本人の意向も聞かなければなりません。
その相談のためにかなりの時間と労力がかかることもあるため、一切コメントなどは入れないで仕上げるということにしているスタジオもあります。この場合には単純に写真を並べたアルバムのようなものに仕上がるでしょう。
それに対して、専門業者と同じようにして写真の並べ方やサイズ、コメントの内容や入れ方、イラストや装飾の仕方なども綿密に相談して完成させるスタジオもあります。撮影が終わったときまたは後日に打ち合わせの機会を設けて相談し、納得できるものに仕上げてから製本に取りかかるというのが通常の流れです。
一方、スタジオ内ではおこなうのが難しいという判断で外注しているケースも少なくありません。外注先との提携ができているので自分で依頼するのに比べると割安になり、データの受け渡しなどもスムーズに進むでしょう。外注することをあらかじめ教えてもらえるのが通例ですが、義務ではないので外注先がどこかは教えてくれない場合もあります。
完成度に問題が出るリスクが全くないわけではないため、注文するときにはサンプルを見せてもらって出来栄えを確認しておくのが無難です。
データを買って自作することも可能
フォトブックに対応していないスタジオで撮影した場合や、サンプルを見てあまり好みのフォトブックが手に入らないと思った場合にも諦める必要はありません。通常は撮影が終わったら写真を選んでプリントしてもらうという流れで納品を受けることになりますが、希望すれば撮影した全部の写真または希望する一部の写真をデータで買うこともできます。
料金体系についてはスタジオによって異なるものの、一枚あたりの価格はプリントしてもらうのに比べたらかなり安いというのが普通です。基本的にはその段階でフォトブックに入れたい写真を選び出して高画質の状態で手に入れておけば自作することができるでしょう。自分で必要な写真をプリントして、アルバムを買って作り上げていくこともできます。
また、冊子作成を取り扱っている印刷業者に依頼して作成してもらうことも可能です。データを買っておくと作り直しも編集もできるというメリットがあります。今回撮影した写真と別の写真を合わせてアルバムにすることもできるでしょう。例えば、結婚式の写真を前撮りしておき、当日の写真と合わせてフォトブックに仕上げるといったやり方があります。
自由に作成したいという気持ちが強いならデータを手に入れて、自分の希望するタイミングで作り上げるのが賢明です。プリントされた写真しかない場合にはデータを作らなければならなくなってしまうので注意しましょう。
写真スタジオで記念写真を撮影したら、魅力的な写真を一通り集めてフォトブックにしたいと考えるのはもっともなことです。スタジオではオプションとして対応してくれるのが一般的になっています。スタジオのスタッフが作成することもあれば、外注していることもあるので詳細を確認しておきましょう。
また、撮影した写真のデータを手に入れておけば自分でフォトブックを作成することもできます。特に他のタイミングで撮影した写真を合わせて作り上げたいというときには効果的な方法なので検討してみましょう。